府議会議員は何をするのが仕事でしょうか?
読む時間のない方は、一番下にポスター問題についての音声解説があります。
先日、立候補届を出すにあたり、私の住所を記入する欄に何も指定がなかったので、茨木市から書いたのです。
すると、選挙管理委員会に「大阪府が抜けている」と書き直されたようです。
そんな細かい書類のミス(?)をチェックする人も、すべての書類の住所欄に大阪府と書き込んで再提出する方も、どちらにとっても時間の無駄という気がします。茨木市は大阪府以外にありません。大阪府の選挙で大阪府とわざわざ書く必要もない。どうしてもというのなら用紙に最初から大阪府と印刷しておけばいいのです。
さらに、立候補のための書類がとても多く、信じられないほど複雑でした。事務所のスタッフもあきれるほどでした。 この時、私が思ったのは、これまでの府議会議員は、どんな行政チェックをしてきたのだろう…。ということです。今まで何人もの府議会議員が立候補をしてきたと思います。このおかしな書類の簡略化について提案する人はいなかったのでしょうか?ちなみに、私は茨木市議会議員の活動の中で、市民の皆様の手続きが少しでも楽になるよう押印の手間や男女欄を無くして、多くの書類の簡略化に取り組んできました。タイムイズマネーの現代に、あらゆる手続きの無駄は無くすべきなのです。私が当選したら、細かいところからカジノまでチェックしようと思います!
ここで、皆様に問います。議員の仕事とは、いったい何だと思いますか?
維新の「成長を止めるな」のスローガンは本物か?
維新の会は、 IR(カジノを含んだ総合リゾート)や都構想を 大阪の成長の要(かなめ)の政策のように語ります。海外から多くの金持ちが来訪し景気がよくなって、皆が豊かになる。大阪府と大阪市がいっしょになることで無駄がなくなる。そんな「夢」が語られます。もちろん、それが本当かどうかは未来のことですからわかりません。では、その思いが純粋なものなのかどうかを考えてみましょう。
まず、森友学園と維新のかかわりは忘れてはいけません。 森友学園問題は、資産状況もあまりよくない籠池氏が、普通に考えればとても無理な私学の小学校を開校しようとした事が始まりでした。
とはいえ、籠池氏が小学校を作りたいという夢を見るのは自由です。問題は行政が認可するかどうかです。「愛国教育」を掲げる籠池氏は、多くの政治家や右派の著名人が「素晴らしい理念の幼稚園」であると持ち上げていました。大阪維新の会も、大変熱心に小学校を作らせようと動いていたことは橋下氏も認めています。
森友学園に、多くの「知恵」が授けられ、誰でもない大阪府知事が認可したことで、小学校は建設に向けて動き出したのです。籠池氏が証人喚問で何度も「一番許せないのは松井一郎だ」と証言した事の意味は深く考えるべきです。少なくとも行政は籠池氏に小学校を運営する能力はないことを見抜いており、何度も拒否してきました。それなのに、維新の会は全員が籠池氏に騙されて小学校建設のために動いたというのでしょうか?「金はなくても大丈夫。政治の力で作れる」と動いたいたのではないですか?
万が一、籠池氏が嘘をついていたとしても、それを調べ、本当に小学校ができるのかを考えるのが政治家の仕事というものです。
籠池氏に騙されたから仕方ないでは済まされません。
多くの税金が使われ沢山の人が動きました。自殺者まで出したのです。この前代未聞の事件の責任を籠池氏一人に押し付けて終わりにできないでしょう。
さらに重要なことは、どうして、維新はそこまで森友学園を「応援」したのかということです。純粋に愛国教育をする小学校が欲しかったから…?これも、想像だと言う人がいるかもしれませんが、
いくら自衛隊を軍隊と定義しても、国のために死ねる心を持った若者がいなければ戦争はできない。だから、森友の教育方針は軍隊を持ちたいという安倍政権にとって魅力的なのです。さらに維新は、安倍政権に対して森友学園の小学校を実現することで大きな恩を作ることにもなる。(安倍昭恵さんも理事長です) そして、教育機関というのは政治献金を定期的にしてくれる支援団体になります。安倍首相が親友である加計孝太郎さんに年間億というお金を使ってもらえるように…維新にとっての森友学園は財布になると考えた…。建設工事などで、多くの関係者が潤う…。そう考えれば辻褄が合うのではないでしょうか。維新にとって、森友学園はとても美味しい存在だったのではないでしょうか?
100歩譲って、そんな下心はなかったとしても、森友学園について、維新は心から反省しているように思えません。都構想については力強く語るのに、森友学園の事については、まるで知らない話のようです。
なぜこんな事が起こったのか?「籠也氏が嘘つきだったから。騙されてしまった」と、いうのは子どもの言い訳にもなりません。
拡散希望😄⚡️ “#選挙ポスター不正請求疑惑“https://t.co/kcCXhwAEIK
— 山下けいき(茨木市) (@yamasitakeiki) 2019年3月18日
維新の身を切る改革?本当ですか?
政治家としての思いは純粋ですか?
維新は都構想のためのダブル選挙だといいます。しかし、都構想はすでに住民投票で反対となり決着済みです。
維新の住民投票の結果を無視しての「勝つまでじゃんけん」はずるいばかりか、民主主義を否定するものです。今回のダブル選挙には何の大義もなく、維新の維新による維新のためのわがままにすぎません。
また、大阪維新には政務活動費での私物購入や、ビラの作製費用を偽装した不当請求など不適切支出の話が後を絶ちません。公職選挙法違反、迂回献金での税金逃れ、傷害事件、女子中学生恐喝など不祥事のデパートと化しています。
こんな悪口ばかりを書くと「自民党にも野党にもいろんな人がいるよ。不祥事はあるだろう」と言う人がいるようです。何より、活用されていない夢洲を(ごみ処理施設がありますが…)外資を呼び込んで活用する「成長戦略」は、やはりいい事ではないかと洗脳されている方が少なくありません。そんな人に、維新の裏にあるものをわかってもらいたいと思います。
ご存知ない方もいるかもしれませんが、選挙ポスターの制作費は公費(すなわち税金)が使われています。選挙終了後、候補者はかかった費用の書類を提出し、公費から直接印刷所に振り込まれるのです。
私は、市議会議員の在任期間中に、茨木市議選の選挙ポスターの公費請求について調べてマスコミに公表しました。同じ印刷所を使った選挙ポスターが、政党が違うだけで値段が全然違うのです。 私が指摘したポスターにおける不正疑惑問題は、テレビでも紹介され、非常に反響が大きく、その次の選挙では、大きく請求額を下げた候補者が沢山出ました。 私がしたことで、多くの税金が節約できたと思います。
今回、私は大阪府議会議員選挙のポスターの請求額についても調べました
ぜひ、じっくり見て頂きたいのですが、明らかに、維新及び自民党の候補者の請求額に比率が高いのです。大阪府議会議員選挙は、ポスターを掲示する場所は同じです。ところが、なぜかポスターの予算は倍になっており、掲示板が多いところは100万円を超える金額を請求できます。しかし、このポスターの請求上限は、昔の印刷代がまだまだ高額だった頃のまま見直されていない金額なのです。デジタル印刷の技術がすすんだ現在は、印刷代もデザイン料も昔の半額以下になっていると思います。それなのに、多くの維新の候補者が90%を超える請求をしています。リンク先に全部の地区の資料がありますので、ぜひご覧頂いて、ご自分の地域の議員の資質を知る参考にしてください。
政治家は問題を解決するために死ぬ気で働くもの
それでも、カジノも都構想も悪い事とは思えないという人に聞きたいのです。万博をわざわざ夢洲でする必要はあるのでしょうか?夢洲は現在ゴミ処分場があります。IRにそのまま残すのでしょうか?。埋め立て費用に140億円は序の口で、その後の交通インフラの整備などで1兆円ほどの(まるでオリンピックのように増えていくかも…)予算が動くことになります。これは、IRの経営母体である外国企業に大阪の土地をさしあげるのと同じではないでしょうか? それでも、本当にIRが成功するのなら、まだマシです。小池知事が決断した、豊洲市場は、今多くの問題を抱えており、有毒物質の粉塵に悩まされていると聞きます。世界的に有名だった築地が失われ、豊洲市場がすでに衰退していることは大問題ですが、なぜか、マスコミはその事を指摘しません。
IRを作るとなれば、本当に真剣に作らないといけないと思います。最初にカジノの言い出したのは石原都知事でした。石原都知事が提案した頃と違い、もはやカジノも珍しくなくなっています。わざわざ大阪のカジノに世界の目の肥えた金持ちが来るかどうかは、まったく未知数です。すぐ近くにユニバーサル・スタジオがあり大変成功しているのに、足を引っ張ることにもなりかねません。IRが決まっても、IRの中身は見えてこない。予算ばかりが先走っています。まるで森友学園の時と同じではないでしょうか。とても心配です。維新の上にいる何かが動いているのでは…。
アベノミクスで株価が上がって景気がいいという人もいたようです。しかし、庶民のくらしはどうでしょう。同様に、カジノが来たら、大阪全体が景気がよくなるでしょうか? 経済とは、人、物、お金が動いて活性化されます。政治手法で経済を活性化するのは非常に難しく、これまであまり成功していると言えません。
さらには、アベノミクスもデータは本当ではなかったようですし、世界同時株安も近づいてきているという怖い話も聞きます。株価だけ操作するなんてことは、株を持っている金持ちが喜ぶだけの政策で、非常に危険なことなのです。 私は、経済は民間の力を活用し、民間が困っていることを政治が力になるのが理想だと考えます。
すべての問題がIRと都構想で解決できるかのように維新は語ります。その問題の中に、一般の人々のくらしは含まれているのでしょうか?
そして、維新の言っていることに強い責任感はあるでしょうか?
巨大地震が来るとも言われています。貴重な予算をIRのために無駄使いすることにはならないでしょうか?
誰かに言われました。左翼が重箱のスミをつついている。
私は重箱のスミを突くのは大好きです。私は胸を貼って重箱のスミを突きます。
小さな事に重要な事が隠されおり、また、小さな事で世の中がよくなっていくからです。 そして、やがてそれが大きな力になるからです。
おかしいと思うことを、おかしいと発言し、行動すること。それが、政治家がやらなければならないことなのです。
私はやりたいことが沢山あります。
そして、必ずやります。やらなければならないのです。
どうか、一見華やかな政治スローガンに惑わされず、政治が守るべき幸せとは何かということを考えて欲しいのです。