2018年2月 8日 監査委員選任につき同意を求めることについて、賛成討論

、 私は、議案第2号、監査委員選任につき同意を求めることについて、賛成の立場から討論をいたします。

まず最初に、人事案件に対する反対討論など、私は寡聞にして聞いたことがありません。反対される皆さん方も昨日まで反対討論など考えてはいなかったんではないでしょうか。私は議案ではなく、人事案件に対する反対討論については個人の人格にまで及ぶ性格を持つことから、慎重であるべきだと指摘するものであります。

なぜこのような極めて異例とも言うべき反対討論となったのかと。それは、これまで自民、公明で議長職をほぼ独占してきたのに、今回は議長選挙、副議長選挙で思うようにいかなかった、そのことへの腹いせにすぎないと言わざるを得ません。それが常任委員会の委員長、副委員長も嫌だとなり、そのあげく、監査委員選任同意に対する反対討論になったものと思わざるを得ません。大の大人が、ましてや市民から選ばれた議員のやることではありません。極めて残念に思うものであります。

次に、監査委員の職務は当該地方公共団体の執行する事務のうち、政令で定めるものを除いたもの及び当該地方公共団体が補助金等の名目で財政援助を行っている団体の執行する事務について、その手続が適正であるか、業務の存続が適当であるかなどといった点について監査をするということになっています。私は長きにわたって議会選出の監査委員を見てきましたが、どうかなと思うような方でありましても、そこそこ無難に監査委員の職務を遂行されてきたのであります。それゆえに、選任に反対する場合、選任対象の人物が先ほどの職務を遂行できない、このことが懸念される具体的な根拠がなければなりません。

今回、選任の対象になっているのは、共産党の朝田議員であり、どうかなと思うような方ではなく、反対される方々の誰よりも熱心に議会活動をされており、行政や市民の信任が厚い方であります。だからこそ議員の多数だけではなく、福岡市長も朝田議員の監査委員選任に対しての同意を求めているのであります。

これまで共産党議員が議長や副議長、そして、今回の監査委員からも排除されてきたのは、ただただ、共産党を議会役職から排除し、その分、自分たちで役職を占めたい、ただそれだけのせこい理由ではなかったかと私は考えます。

25年排除したというのが、先ほど反対討論の中でありましたけれども、これはまさに茨木市議会のあしき伝統だと指摘するものであります。そこには議員全員が対等、平等の立場なんだと、また、ひとしく行政をチェックするという役割を持っているんだと、そういった認識は見られません。

また、共産党は予算に反対してきたのに、監査委員を引き受けるのはおかしいという理由も、これまでの役選の中で聞いたことがあります。しかし、予算を初め議案に反対するのは、それなりの反対する理由があり、そのことは共産党も予算等の反対討論で明らかにしているのであって、監査委員の選任とは何の関係もありません。

また、以前、職務に関して知り得た内容を党の利益に使うのではないかといったことも、共産党排除の理由として語られたことがありましたが、これも根拠はありません。そのような特定政党や個人に対するいわれなき発言は、議会として懲戒処分にも該当すべきものであると厳しく指摘するものであります。

以上、朝田議員の選任について反対する根拠は何の大義名分もないということを申し上げ、また、当たり前の議会運営にご協力をお願いいたしまして、私の賛成討論といたします。
ぜひ皆さん方のご賛同をお願いいたします。(拍手)

※こちらの記事は旧ホームページの内容を移植した物で、日付も当時のものです。